門渡る(読み)トワタル

デジタル大辞泉 「門渡る」の意味・読み・例文・類語

と‐わた・る【門渡る】

[動ラ四]川・海峡・海などを渡る。
夕なぎに―・る千鳥波間より見ゆる小島の雲に消えぬる」〈新古今・冬〉

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精選版 日本国語大辞典 「門渡る」の意味・読み・例文・類語

と‐わた・る【門渡】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 川や海峡を渡る。海や空の向こうへ渡る。
    1. [初出の実例]「山の端のささらえ壮子(をとこ)天の原門度(とわたる)光見らくしよしも」(出典万葉集(8C後)六・九八三)
  3. アリが一筋の細い行列をなして通る。
    1. [初出の実例]「貴賤の群集引きも切らず、途渡(トワタ)る蟻に髣(さもにた)り」(出典:人情本・花筐(1841)四)

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