閃めく(読み)ひらめく

精選版 日本国語大辞典 「閃めく」の意味・読み・例文・類語

ひら‐め・く【閃めく】

〘自カ五(四)〙 (「めく」は接尾語)
① 光が瞬間的にひかって消える。ぴかっと一瞬ひかる。きらめく。
※新井本竹取(9C末‐10C初)「神は落ちかかるやうにひらめく」
顔色が赤くなる。
※幸若・鎌田(室町末‐近世初)「盃の数もかさなれは、さしもに剛成正清も次第次第にひらめひたり」
③ ひらひらとゆれうごく。ちらちらする。風にひるがえる。
※石山寺本瑜伽師地論平安初期点(850頃)五二「火の梵燎する猛き焔颷(ヒラメキ)転するぞ」
④ 不意に思いうかぶ。また、するどい才能・感覚が瞬間的にあらわれる。
悪魔(1903)〈国木田独歩〉八「此畏ろしき心の現象が閃(ヒラメ)いた時」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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