開頭術(読み)カイトウジュツ(その他表記)craniotomy

デジタル大辞泉 「開頭術」の意味・読み・例文・類語

かいとう‐じゅつ【開頭術】

脳を治療するために、頭蓋骨を切開する手術法。脳手術。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「開頭術」の意味・わかりやすい解説

開頭術
かいとうじゅつ
craniotomy

頭蓋の一部を弁状に開く手術。頭蓋内手術終了後に頭蓋骨弁を復旧する場合と,減圧の目的で骨弁を切除する場合とがある。脳腫瘍脳動脈瘤,脳動静脈奇形,脳内出血,脳外傷とそれに伴う頭蓋内血腫脳膿瘍,脳寄生虫症などで行われる。かつては頭皮を切開したのち,手回しドリルで数ヵ所に穴をあけ (穿頭) ,各穴の間を線鋸を通して切り,骨弁として開くことが行われてきた。近年は,電動ドリルや,さらに高速回転のエアタービン駆動のものが線鋸に代って用いられ,頭蓋骨を自由な形に切開できるので,能率が著しく向上した。

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