関ノ池(読み)せきのいけ

日本歴史地名大系 「関ノ池」の解説

関ノ池
せきのいけ

[現在地名]国分寺町国分

国分寺の南に位置し、面積二一・八ヘクタール。池の起源について関池修治記念碑には聖武天皇時代の掘開と伝えるとある。「菅家文草」によれば、讃岐国司菅原道真は仁和二年(八八六)四月七日、国府の少し北のはす池を訪れたところ、ちょうど花時で、この池中の蓮茎を讃岐国内二八ヵ寺に頒布した。翌年にも蓮茎と香油の頒布をしたが、翌四年には大旱魃のため蓮根が枯死してしまい、これを嘆いて「門外小池池内蓮、問来誰種又誰穿」と漢詩を詠じている。この蓮池が当池に当たるなら、当初はそれほど大きな池ではなかったようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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