防戦(読み)ボウセン

デジタル大辞泉 「防戦」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐せん〔バウ‐〕【防戦】

[名](スル)相手攻撃を防いで戦うこと。「全軍一丸となって防戦する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「防戦」の意味・読み・例文・類語

ふせぎ‐たたか・う ‥たたかふ【防戦】

〘自ハ四〙 敵の攻撃を防いで戦う。防ぎながら戦う。防戦に努める。
※金刀比羅本保元(1220頃か)中「四方を馳せめぐりて防戦(フセギタタカヒ)けれ共」

ぼう‐せん バウ‥【防戦】

〘名〙 (古くは「ほうせん」とも) 防ぎ戦うこと。敵の攻撃を防ぐための戦い
十訓抄(1252)一〇「和邇部の用光といふ楽人有けり〈略〉弓矢の行衛しらねば、防戦に力なくて」

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世界大百科事典(旧版)内の防戦の言及

【故戦・防戦】より

…中世に私的な争いで,戦いをしかけることとそれを防いで戦うことを,〈故戦防戦〉と称した。1346年(正平1∥貞和2)12月13日の室町幕府の裁判例,〈諸国狼藉条々〉の中の〈故戦防戦事〉という項に,〈たとえ,確論の宿意があっても,上訴(幕府裁判所に提訴すること)を経て裁断を仰ぐべきのところ,雅意に任せて闘殺に及ぶ者は其の科遁れがたし。…

※「防戦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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