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防止外交 ぼうしがいこうpreventive diplomacy

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

防止外交
ぼうしがいこう
preventive diplomacy

第2代国連事務総長 D.ハマーショルドが 1960年秋の第 15回国連総会への年次報告のなかで述べた表現で,国連休戦監視団など国連機関の現地介在などによって,国際紛争を冷戦環境から切り離し,緊張緩和をはかろうとする構想。強制措置を中核とする国連の集団安全保障体制が大国の意見不一致のため,うまく機能しない状況が続いたのち考え出されたもので,国連が紛争当事国の同意を得,また国際世論からも支持されて,対峙する当事国軍の間に中立的なパトロール部隊を介入させることなどをさす。それは,このハマーショルド提唱より以前から国連緊急軍のスエズ派遣 (1956) などとして行われていたもので,同総長はその種の国連による新しい平和維持活動 PKOを重視して,その活用を提唱した。また 92年6月 B.ガリ国連事務総長は,報告書『平和への課題』 Agenda for Peaceのなかで,冷戦終結といわれる時代の国連機能の一つとして平和創造 (Peacemaking) ,平和維持 (Peace-keeping) とともに予防外交 (Preventive Diplomacy) を提唱した。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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