日本歴史地名大系 「阿多粕村」の解説 阿多粕村あたがすむら 岐阜県:大野郡久々野町阿多粕村[現在地名]久々野町阿多粕渚(なぎさ)村の東、飛騨川左岸にある細長い村。北東は六郎洞(ろくろうぼら)山(一四七九・四メートル)・大坊(おおぼう)山(一三四六・六メートル)などの山続きの尾根で有道(うとう)村・小坊(こぼう)村、渚村片籠(かたかご)と境をなす。樋状の中央を西流する阿多粕川沿岸に集落が点在する。益田(ました)方面より信州へ通ずる玄関口にあたり、金森氏時代から飛騨街道の口留番所が置かれ、西洞(にしぼら)村(現朝日村)へ細尾(やせお)峠を通って行く道があった(飛騨国中案内)。口留番所は寛政二年(一七九〇)廃止され石垣が残る。元禄飛騨国検地反歩帳の河内(こうち)郷に村名がみえ、高一石余・畑七反余。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by