日本歴史地名大系 「久々野町」の解説 久々野町くぐのちよう 岐阜県:大野郡久々野町面積:一〇七・七一平方キロ西は位(くらい)山分水嶺山脈で宮(みや)村と境し、北は高山市、東は朝日(あさひ)村、南は益田(ました)郡小坂(おさか)町、南西は同郡萩原(はぎわら)町。地形は南傾斜し、標高八三七メートルの最北端辻(つじ)地区から最低渚(なぎさ)地区の五八三メートルに至り、その間は直線距離で一万四七〇〇メートル。中央を飛騨川が南流し、無数河(むすご)川・八尺(はつしやく)川・大坊(おおぼう)谷・牛牧(うしまき)谷・阿多粕(あたがす)谷が合流する。飛騨川流域の各所で縄文期の土器・石器が検出され、八尺川の合流地点付近の台地には四三基の住居跡からなる堂之上(どうのそら)遺跡がある。「和名抄」に載る大野郡阿拝(あへ)郷が町域内に比定される。無数河川上流地点を南北に通る位山(くらいやま)道は、萩原町の山之口(やまのくち)から位山峠を通り、無数河、宮村を経て高山市の石浦(いしうら)に至る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by