日本歴史地名大系 「阿知ヶ谷村」の解説 阿知ヶ谷村あちがやむら 静岡県:島田市阿知ヶ谷村[現在地名]島田市阿知ヶ谷島田宿の東、大井川左岸に位置する。阿知谷とも記す。北部は白岩寺(はくがんじ)山などの低山地で、南に向かって低地となる。字馬平(まだいら)の馬平遺跡から石鏃・石斧、および縄文土器破片などが多数出土している。また東昌寺(とうしようじ)古墳ほか古墳が多い。応永二〇年(一四一三)一一月一二日の駿河守護今川範政書下(東光寺文書)に「阿智谷郷」とみえ、範政は大津(おおつ)庄東光(とうこう)寺領における阿智谷郷地頭・領家・給人らの違乱を止め、「浅間造営役并加籠役」を除く諸公事を免除している。永禄三年(一五六〇)一一月一四日、今川氏真は東光寺領として安智谷地頭方の寄進した護摩田・阿弥陀田、同じく領家方の寄進した二斗五升の地などを安堵している(「今川氏真判物」同文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by