阿菊虫(読み)オキクムシ

デジタル大辞泉 「阿菊虫」の意味・読み・例文・類語

おきく‐むし【×阿菊虫/×螠虫】

アゲハチョウ類のさなぎの俗称。繭を作らず、枝に尾の先をつけ、胸部1本の糸で枝に懸かる。その姿が後ろ手に縛られたようなので、「播州皿屋敷」のお菊になぞらえた名という。

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精選版 日本国語大辞典 「阿菊虫」の意味・読み・例文・類語

おきく‐むし【阿菊虫・螠虫】

  1. 〘 名詞 〙 アゲハチョウのさなぎ。繭を作らず、樹皮尾端をつけ、胸は一条の糸で枝にかかっている形が、うしろ手に縛られ木にくくりつけられている人間の姿に似ているところから、「播州皿屋敷」のお菊になぞらえていったもの。〔随筆・海録(1820‐37)〕

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