お菊(読み)おきく

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「お菊」の解説

お菊 おきく

皿屋敷譚の主人公
主人秘蔵の皿をわったため,惨殺され井戸になげこまれる。のちに怨霊(おんりょう)となって皿をかぞえる。物語は,元和(げんな)-元禄(げんろく)(1615-1704)のころに江戸,播磨(はりま)(兵庫県)をはじめ全国各地につたえられた。歌舞伎では「播州評判錦皿九枚館」,浄瑠璃(じょうるり)では「播州皿屋舗」が知られる。のちいろいろに脚色され,河竹黙阿弥(もくあみ)「新皿屋敷月雨暈(つきのあまがさ)」や岡本綺堂(きどう)「番町皿屋敷」が有名。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「お菊」の解説

お菊

江戸時代に流布した皿屋敷の怪談に登場する亡霊。主の皿を割った咎(とが)で殺され、井戸に投げこまれた女中の霊で、悲しげに皿の数を数えるとされる。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「お菊」の解説

お菊
おきく

歌舞伎・浄瑠璃の外題
初演
享保17.11(京・万太夫座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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