降ち(読み)クタチ

デジタル大辞泉 「降ち」の意味・読み・例文・類語

くたち【降ち】

《動詞「くたつ」の連用形から。「くだち」とも》
日が傾くこと。また、そのころ
六月みなづきつごもりの日の、夕日の―の大祓おほはらへに」〈祝詞・六月晦大祓〉
夜半過ぎ。
「夜―に寝覚めてれば」〈・四一四六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「降ち」の意味・読み・例文・類語

くたち【降・斜】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「くたつ(降)」の連用形の名詞化。「くだち」とも ) ある事柄状態が終わりに近づくこと。衰えること。傾くこと。
    1. [初出の実例]「夜(よ)具多知(グタチ)に寝覚めて居れば河瀬尋(と)め情(こころ)もしのに鳴く千鳥かも」(出典万葉集(8C後)一九・四一四六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android