陥入爪(読み)かんにゅうそう(その他表記)Ingrown Nail, Onychocryptosis

家庭医学館 「陥入爪」の解説

かんにゅうそう【陥入爪 Ingrown Nail, Onychocryptosis】

[どんな病気か]
 爪甲(そうこう)のふち先端皮膚にくい込むもので、くい込んだところが赤くなり、腫(は)れてきます。痛みや出血もあり歩行が困難になります。第1趾(し)(足の親指)によくおこります。原因は深爪(ふかづめ)で、ハイヒールや先端の窮屈な靴は深爪をする原因になります。爪甲のふちを棘(とげ)状に切り残したためにおこることもあります。
[治療]
 爪甲のくい込んだ部分を切り取るのは、一時的には症状を軽くしますが、深爪をしていることになりますから、結局は悪化します。あまり深爪でない場合は、爪甲のへりを丸くし、抗生物質の内服と副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬の外用を行ない、ゆったりとした靴を履けば、ほとんど治ります。
 深爪の場合には、人工爪(じんこうづめ)による治療が有効です。爪母(そうぼ)の両端を切り取る手術が広く行なわれていますが、爪の形が美容的に不満足になります。
 第1趾の爪のふちを趾先(ゆびさき)より短く切らないことが予防になります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む