陰に籠る(読み)いんにこもる

精選版 日本国語大辞典 「陰に籠る」の意味・読み・例文・類語

いん【陰】 に 籠(こも)

感情が表に現われずうちにこもっている。
桜桃(1948)〈太宰治〉「けふは、夫婦喧嘩でね、陰(イン)にこもってやりきれねえんだ」
② 陰気で無気味な感じが含まれる。
※落語・手向の酒(1893)〈三代目三遊亭円遊〉「打出す浅草寺六時の鐘が河に響いて、陰に籠ってボーン…と聞えたと思ひなさい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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