陰脈(読み)いんみゃく

精選版 日本国語大辞典 「陰脈」の意味・読み・例文・類語

いん‐みゃく【陰脈】

  1. 〘 名詞 〙 漢方医学脈搏状態陰陽に分けていい、その陰に当たる脈。沈んで弱く打ち、鼓動する張りのかすかな脈。⇔陽脈
    1. [初出の実例]「微沈緩濇遅伏濡弱の八つを八裏陰脉と名づく」(出典:全九集(1566頃)一)
    2. [その他の文献]〔史記‐扁鵲伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の陰脈の言及

【経絡】より

…経絡とは経脈と絡脈の総称であり,想像上の脈管系で実在は証明されていない。経脈は手と足にそれぞれ太陽,少陽,陽明の3陽脈と太陰,少陰,厥陰の3陰脈の6本ずつ計12本(左右で24本)あり,手足の末端と6陰脈は肺,脾,心,腎,心包,肝の6蔵のうちの一つずつを,6陽脈は大腸,胃,小腸,膀胱,三焦,胆の6腑の一つずつを経て顔面の感覚器を結ぶとされている。経脈には枝分れがあり,そのうちの大きな8脈(奇経八脈)は任脈,督脈,衝脈,帯脈,陰蹻脈,陽蹻脈,陰維脈,陽維脈と呼ばれ,12経脈と合わせて20経脈と呼ばれることもある。…

※「陰脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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