陶犬瓦鶏(読み)とうけんがけい

精選版 日本国語大辞典 「陶犬瓦鶏」の意味・読み・例文・類語

とうけん‐がけい タウケングヮケイ【陶犬瓦鶏】

〘名〙 (「金楼子‐立言・上」の「夫陶犬無夜之警、瓦鶏無晨之益」による。やきものの犬と素焼の鶏の意から) ただ外形がすぐれてみえるばかりで、役にたたないもののたとえ。
※古老物語(1661)五「武士と名をかかりながら武篇なくば、陶犬瓦鶏とて」

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デジタル大辞泉 「陶犬瓦鶏」の意味・読み・例文・類語

とうけん‐がけい〔タウケングワケイ〕【陶犬瓦鶏】

《「金楼子」立言上から》焼き物の犬と瓦で作った鶏。形だけで役に立たないもののたとえ。

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四字熟語を知る辞典 「陶犬瓦鶏」の解説

陶犬瓦鶏

やきものの犬と素焼の鶏。ただ外形がすぐれてみえるばかりで、役にたたないもののたとえ。

[使用例] 陶犬瓦鶏の徒輩が冷嘲熱罵のごときは深く意に介さなかった[内田魯庵*くれの廿八日|1898]

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