陸そっぽう(読み)ロクソッポウ

デジタル大辞泉 「陸そっぽう」の意味・読み・例文・類語

ろく‐そっぽう【陸そっぽう/×碌そっぽう】

《近世江戸語》
[形動]あとに打消しの語を伴って、満足な状態でないさまを表す。ろくな。
「どうで―な事はねえはずだ」〈滑・浮世風呂・二〉
[副]ろくすっぽ」に同じ。
「―およぎも知らねえで」〈魯文西洋道中膝栗毛
[補説]「碌」は当て字

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精選版 日本国語大辞典 「陸そっぽう」の意味・読み・例文・類語

ろく‐そっぽう【陸そっぽう・碌そっぽう】

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙ろくすっぽ(陸━)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「ろくそっぽうなくらへ物も出さねへは」(出典:洒落本・寸南破良意(1775)きおい)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙ろくすっぽ(陸━)[ 二 ]
    1. [初出の実例]「ろくそっぽうおよぎもしらねへで」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉五)

陸そっぽうの補助注記

→「ろくすっぽ(陸━)」の補注

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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