精選版 日本国語大辞典 「隅取り」の意味・読み・例文・類語
すみ‐とり【隅取・角取】
- 〘 名詞 〙
- ① 方形の四隅の角を切り落とすこと。また、その形や、その形をしたもの。隅取形(すみとりがた)。
- ② 「すみとりおしき(隅取折敷)」の略。
- [初出の実例]「すみとり、すみあるしきろう一つ」(出典:御湯殿上日記‐天正一四年(1586)一一月八日)
- ③ 末席に座をしめること。部屋の隅の座をとることによる。
- [初出の実例]「おいらは臣下の隅とり、ではない、物取り公家ぢゃ」(出典:歌舞伎・入間詞大名賢儀(1792)四)
- ④ 差几帳(さしぎちょう)を捧持する蔵人の役名。
- [初出の実例]「几帳角取人々事四人許也」(出典:後二条師通記‐寛治四年(1090)一一月一七日)