隆と(読み)リュウト

デジタル大辞泉 「隆と」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐と【隆と】

[副](スル)多く「隆とした」「隆として」の形で)
身なりや態度などが非常に立派で目立つさま。「話す姿が隆ときまっている」「隆とした服装
富裕羽振りのよいさま。
「此のごろ富裕なる人をいふに、―してと云ふことはやれり」〈嬉遊笑覧・六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「隆と」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐と【隆と】

〘副〙
① 服装や態度などが立派で、きわ立っているさまを表わす語。
※滑稽本・狂言田舎操(1811)上「形が、りうと極まって、諸事大様に」
物事程度がはなはだしいさま、非常にすぐれているさまを表わす語。
洒落本・うかれ草紙(1797)「元服で舞をもふたはよふよふ此頃のことのようにおもふてゐるに、はやあのよふにりうとした金ばこになるといふものじゃ」
③ 富んでいて、はぶりのよいさまを表わす語。
随筆・嬉遊笑覧(1830)六下富有なる人をいふに、りうとしてと云ことはやれり」

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