ごろ(読み)ゴロ

デジタル大辞泉 「ごろ」の意味・読み・例文・類語


ゴロ

野球で、地面を転がるか、またはバウンドしていく打球。グラウンドボール。匍球ほきゅう
[補説]グラウンダーgrounder(=ground ball)の音変化とも、ごろごろ転がる意からともいう。

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精選版 日本国語大辞典 「ごろ」の意味・読み・例文・類語

ごろ

  1. 〘 名詞 〙
  2. ごろつき[ 二 ]」の略。
    1. [初出の実例]「夜中に車を飛ばして車町の破落戸(ゴロ)がもとをたたき起し」(出典:大つごもり(1894)〈樋口一葉〉下)
  3. ( 「おしごろ(唖五郎)」の略 ) 口の利けない人。
    1. [初出の実例]「どこにおれがにせごろじゃ」(出典:雑俳・軽口頓作(1709))
  4. 喧嘩(けんか)
    1. [初出の実例]「『今がた、ごろ(〈注〉ケンクヮ)があった』『ハアすんだか』」(出典:洒落本・潮来婦誌(1829‐30)後)
  5. 近世上方語で、計画・陰謀などが露見すること。
    1. [初出の実例]「ごろとは、たくみをつぶさるること」(出典:新撰大阪詞大全(1841))

ゴロ

  1. 〘 名詞 〙 ( [アメリカ] grounder からか ) 野球で、地面をころがる打球。〔新式ベースボール術(1898)〕
    1. [初出の実例]「遊撃と三塁の間を抜いた強い擦球(ゴロ)」(出典:学生時代(1918)〈久米正雄選任)

ごろ

  1. 〘 名詞 〙 チチブウキゴリヨシノボリなどハゼ科の魚の異名

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世界大百科事典(旧版)内のごろの言及

【ゴリ】より

…一般に小型のハゼ類を指す俗称で,日本海側から関西,四国方面で用いられることが多い。霞ヶ浦付近ではゴロと呼ぶ。金沢名物のゴリ料理にはハゼ類のほかにカジカも使われるが,カジカは最上品とされハゼ類と区別してマゴリと称される。…

※「ごろ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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