隈隈し(読み)クマグマシ

デジタル大辞泉 「隈隈し」の意味・読み・例文・類語

くまぐま・し【××隈し】

[形シク]
物の陰に隠れてよく見えない。薄暗くて見えにくい。
「火はほのかにまたたきて、…ここかしこの、―・しくおぼえ給ふに」〈夕顔
樹木がこんもりと茂り、陰がある。
「この前栽の、いとおもしろく、―・しき見るなり」〈平中・一七〉
隠しだてが多い。心に秘密を持っているようだ。
何事かは侍らむ。―・しくおぼしたるこそ苦しけれ」〈梅枝

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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