デジタル大辞泉
「隈隈し」の意味・読み・例文・類語
くまぐま・し【×隈×隈し】
[形シク]
1 物の陰に隠れてよく見えない。薄暗くて見えにくい。
「火はほのかにまたたきて、…ここかしこの、―・しくおぼえ給ふに」〈源・夕顔〉
2 樹木がこんもりと茂り、陰がある。
「この前栽の、いとおもしろく、―・しき見るなり」〈平中・一七〉
3 隠しだてが多い。心に秘密を持っているようだ。
「何事かは侍らむ。―・しくおぼしたるこそ苦しけれ」〈源・梅枝〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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