隔夜寺(読み)かくやじ

日本歴史地名大系 「隔夜寺」の解説

隔夜寺
かくやじ

[現在地名]奈良市高畑町

華厳宗。本尊十一面観音は長谷観音一〇分の一の模像。天文一三年(一五四四)三条西公条の「吉野詣記」に「高円のかたはら、羽買の山の下に客養寺とて心ざしふかき人住けり」とみえるが、戦国末期に一時中絶。江戸時代前期に再興されたらしい。当寺勧進帳(奈良坊目拙解)に「客養寺隔夜堂者寛文年中南都刺史中坊美作守時祐建立之」とあり、「奈良坊目拙解」には「当寺ハ興福寺勧修坊支配也、長谷寺隔夜修行者三四侶在住而守之、毎日二法師詣于泊瀬寺、亦両僧自長谷皈宿ス此ノ堂ニ、故名隔夜堂矣」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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