障ゆ(読み)さゆ

精選版 日本国語大辞典 「障ゆ」の意味・読み・例文・類語

さ・ゆ【障】

  1. 〘 他動詞 ヤ行下二段活用 〙 ( ハ行下二段活用の動詞「さふ(さう)」から転じて、室町時代頃から用いられた語。多くの場合、終止形は「さゆる」の形をとる )
  2. さえる(障)
    1. [初出の実例]「Saye, uru, eta(サユル)」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 「爰をばひたすら自にゆるさせ給へと、さゆる体にもてなし」(出典:幸若・和田宴(室町末‐近世初))
  3. 引き止める。
    1. [初出の実例]「まづ言訳を御聞とたってさゆれば」(出典:浄瑠璃・堀川波鼓(1706頃か)中)
  4. さえる(障)(ロ)
    1. [初出の実例]「キニ sayete(サエテ)」(出典:ロドリゲス日本大文典(1604‐08))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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