隠が無い(読み)かくれがない

精選版 日本国語大辞典 「隠が無い」の意味・読み・例文・類語

かくれ【隠】=が[=も]無(な)

  1. 人目につかない場所がない。人にはっきりわかるさまである。
    1. [初出の実例]「かくかくれもなき所に、人もこそ来れ、いかにせんと胸つぶれて」(出典:落窪物語(10C後)一)
  2. 広く世間に知れ渡っている。有名である。
    1. [初出の実例]「扇のかくれもなきを、さし隠し給ひて」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)二)
    2. 「Esopo ワ シキョ シタ ヨシガ〈略〉、トヲイ クニ マデモ cacurega(カクレガ) nacatta(ナカッタ) トコロデ」(出典:天草本伊曾保(1593)イソポの生涯の事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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