隠れ処(読み)かくれが

精選版 日本国語大辞典 「隠れ処」の意味・読み・例文・類語

かくれ‐が【隠処・隠家】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「が」は、場所、ところの意の「か」が変化した語 )
  2. 物が隠れて見えないところ。人目につかないところ。物陰
    1. [初出の実例]「御方はかくれがの御後見にて、卑下しものし給へるしもぞ、なかなか行くさき頼もしげにめでたかりける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
  3. 人目を避けて身を隠すところ。また、その家。
    1. [初出の実例]「みよし野の山のあなたにやども哉世のうき時のかくれがにせむ〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑下・九五〇)
    2. 「有時多武峯の麓里二王堂と云所に、京大坂の飛子の隠家(カクレガ)をしるべの人にそそのかされ」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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