隣接基関与(読み)リンセツキカンヨ

化学辞典 第2版 「隣接基関与」の解説

隣接基関与
リンセツキカンヨ
neighboring-group participation

隣接基効果,隣接基関与効果ともいう.分子内のある部分が反応中心に対して相互作用すること.通常は,カルボカチオン生成やカルボカチオン中間体において観測され,ヘテロ原子上の非共有電子対やπ電子が,空間的に反応中心に接近して相互作用する結果,反応が加速される.隣接基関与による反応の加速は,アンキメリック・アシスタンス(anchimeric assistance)ともよばれる.SN1型反応にもかかわらず立体保持の生成物を生成したり,また,転位生成物を与えたりすることが多い.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む