集団発達(読み)しゅうだんはったつ(その他表記)group development

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「集団発達」の意味・わかりやすい解説

集団発達
しゅうだんはったつ
group development

集団が形成され,いくつかの段階や位相を経過し成長していく状態のこと。システムの高度化,機能的効率化などとしてとらえることができる。集団形成や発達のためには,まず目標の共通性がなければならない。非自発的集団よりも自発的集団に,制度的な集団よりも実験集団に,集団の発達過程が典型的に現れてくる。この点できわめて示唆的な研究として W.ベニスおよび H.A.シェパードの論文『集団の発展理論』A Theory of Group Development ("Human Relations" IX-4,1956)がある。集団形成の初期には,成員はまずなんらかの権威 (リーダーとか発起人) に依存しながら,かろうじて集団を維持している。この権威依存の段階では次第に服従から反抗に変化し,次に個人的 (独立) 段階へと進んでいく。そして成員相互の間の同一化から自己をはっきりと意識しはじめ,個性を維持しながらも集団目標に向って協力するようになる。このように,集団の発達は,(1) 依存的権力関係の段階 (依存服従段階→反抗段階→解決段階) から,(2) 独立的個人関係の段階 (恍惚段階→失望段階→合意到達段階) へと成長していく。

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