雨の強さ(読み)あめのつよさ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雨の強さ」の意味・わかりやすい解説

雨の強さ
あめのつよさ

気象庁では雨の強さを 1時間に降る雨の量によって次のように定義している。(1) 弱い雨 1時間雨量が 3mm未満の強さの雨,(2) やや強い雨 10mm以上 20mm未満,(3) 強い雨 20mm以上 30mm未満,(4) 激しい雨 30mm以上 50mm未満,(5) 非常に激しい雨 50mm以上 80mm未満,(6) 猛烈な雨 80mm以上。なお,これらは降雨強度とは必ずしも対応しない。(2)では雨の音で話し声がよく聞き取れない。(4)ではバケツをひっくり返したような降り方で崖崩れが起こりやすくなり,下水管から雨水があふれる。(5)は滝のような降り方で傘はまったく役に立たず,地下室などに雨水が流入し,土石流など多くの災害が発生する。なお,大雨注意報大雨警報の発表基準のうち雨量については雨の強さによるのではなく,市町村ごとにあらかじめ決められた 1時間雨量や 3時間雨量による。

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