雨障(読み)あまつつみ

精選版 日本国語大辞典 「雨障」の意味・読み・例文・類語

あま‐つつみ【雨障】

〘名〙
① 雨に降られて外に出られず、とじこもっていること。雨ごもり。
万葉(8C後)四・五一九「雨障(あまつつみ)常する君はひさかたのきその夜の雨に懲(こ)りにけむかも」
② (「あまづつみ」とも) 雨から身を包むもの。雨具
※言塵集(1406)四「あまづつみ 是雨の装束也」
[補注](1)「万葉」例は「あまさはり」と訓む説もある。なお、四段動詞「あまつつむ」を想定する考えもある。
(2)②は、「つつみ」が障りの意であるという原義が忘れられて、「包み」への類推から生じたものと思われる。

あま‐ざわり ‥ざはり【雨障】

〘名〙 雨に降りこめられて外出しないこと。雨に降られ濡れるのをきらって外出をひかえること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android