雲の波路(読み)くものなみじ

精選版 日本国語大辞典 「雲の波路」の意味・読み・例文・類語

くも【雲】 の 波路(なみじ)

  1. 雲を波に見立てて舟路になぞらえたもの。
    1. [初出の実例]「冬の夜はあまぎる雪に空さえて、くものなみぢに氷る月かげ〈丹後〉」(出典:新勅撰和歌集(1235)冬・四〇二)
  2. 波を雲に見立てて舟路をさしていったもの。
    1. [初出の実例]「行く人も天のと渡るここちしてくものなみぢに月を見るかな〈平忠盛〉」(出典:詞花和歌集(1151頃)雑上・二九七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android