雲州名物(読み)うんしゅうめいぶつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「雲州名物」の意味・わかりやすい解説

雲州名物
うんしゅうめいぶつ

出雲(いずも)国(島根県)松江藩主松平出雲守治郷(いずものかみはるさと)が収集した名物道具の総称不昧(ふまい)の名で知られる治郷は1751年(宝暦1)に生まれ、20歳で父の退隠によって18万6000石を襲封するや、家老朝日丹波守(たんばのかみ)の補佐を受けて藩政改革に着手した。後年になると茶道執心が高じて大茶園を開いたり、名物収集に努め、白酔庵(はくすいあん)芳村観阿(よしむらかんあ)、江戸の道具商伏見屋甚右衛門(ふしみやじんえもん)、大坂の谷松屋権兵衛らの協力を得て江戸深川の大材木商冬木(ふゆき)家の道具を中心にした名器を入手し、さらに酒井宗雅(そうが)の酒井家名物の大半が譲られた。これらの名物は、宝物、大名物(おおめいぶつ)、中興名物(ちゅうこうめいぶつ)、名物並(めいぶつなみ)、名物上の五部の品位に格づけ分類され『雲州名物帳』(雲州蔵帳)として残されている。

[筒井紘一]

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