改訂新版 世界大百科事典 「雲謡集」の意味・わかりやすい解説 雲謡集 (うんようしゅう)Yún yáo jí 中国,唐代の末に編集された〈曲子詞(民間歌謡)〉の選集。20世紀初めに敦煌から発見された唐代写本(スタイン1441号とペリオ2838号)に計32首を存する。すべて無名の作者によるもので,次の五代のときに編まれた《花間集》の洗練された作風とは違って,素朴純情な歌いぶりがかえって感動を誘う。多くの校訂本のなかで,潘重規の《敦煌雲謡集新書》(台北,1977)が最もすぐれている。執筆者:入矢 義高 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雲謡集」の意味・わかりやすい解説 雲謡集うんようしゅうYun-yao-ji 中国,唐の詞集。編者未詳。晩唐時の写本で敦煌 (とんこう) で発見されたいわゆる敦煌文書のなかにあったもの。盛唐時の作と推定される作者名の記されていない詞 30首が収められ,詞の起源,発展を考察するうえでの貴重な資料となっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by