電子供与性基(読み)デンシキョウヨセイキ

化学辞典 第2版 「電子供与性基」の解説

電子供与性基
デンシキョウヨセイキ
electron-donating group, electron-releasing group

水素原子と比較して,結合している原子側に電子を与えやすい置換基をいう.誘起効果やメソメリー効果(または共鳴効果)などの総和として,電子を与えやすいことを意味する.水素原子と比べ,置換基定数は負の値をもつ.代表的な置換基は,-OH,-OCH3,-OCOCH3,-NH2,-NHCOCH3,-N(CH3)2,-CH3などである.電子供与性基はベンゼン環に導入されるとそのオルト位,パラ位の電子密度を上げるため,求電子置換反応オルト-パラ配向性になる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む