電気ひずみ(読み)でんきひずみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「電気ひずみ」の意味・わかりやすい解説

電気ひずみ
でんきひずみ

物質電界をかけるとき、その物質に電界の二乗に比例する力学的ひずみが誘起される現象電歪(でんわい)ともいう。電界をE、ひずみをxとすると、x=M×E2であるが、この比例定数Mは電歪定数とよばれる。電気分極をPとして、x=Q×P2と書くこともあり、このQも電歪定数とよばれる。電気ひずみは、原理的には流体にも存在するが、実用価値があるほど大きいのは結晶とくに強誘電体においてである。このときには、電気ひずみに顕著な異方性がある。

[沢田正三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android