電歪(読み)デンワイ(英語表記)electrostriction

デジタル大辞泉 「電歪」の意味・読み・例文・類語

でん‐わい【電×歪】

電気歪み

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改訂新版 世界大百科事典 「電歪」の意味・わかりやすい解説

電歪 (でんわい)
electrostriction

電気ひずみともいう。絶縁性液体,等方性固体,または対称中心をもつ結晶電場を加えたとき,電場の2乗に比例するひずみを生ずる現象。電場によって,誘電体に電場に比例する電気分極が生じ,その分極した誘電体が電気分極と電場に比例するひずみを生ずるものである。誘電体結晶が対称中心をもたないときにも,電場を加えると電場に比例するひずみが生ずるが,これは一般に圧電気現象と呼び,電歪とは区別するのがふつうである。電歪による結晶のひずみは,圧電気によるひずみに比べるときわめて小さく,実際観測にかかるのは,酸化チタン(Ⅳ)バリウムBaTiO3などの強誘電体など限られた結晶だけである。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電歪」の意味・わかりやすい解説

電歪
でんわい
electrostriction

誘電体に電界をかけたとき,イオン分極に伴って機械的にひずみを生じる現象およびその変形。電気ひずみともいう。圧電体の示す逆圧電効果に似ているが,電歪ではひずみの大きさが電界の2乗に比例し,逆圧電効果はそれが電界に比例する点で異なっている。ただし,この狭義の電歪と逆圧電効果をあわせて電歪と呼ぶこともある。強誘電体では電歪が顕著に現れるが,残留分極をバイアス電界として利用すれば圧電体とまったく同等になるので電気機械変換に応用される。 (→電歪振動子 )

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「電歪」の意味・わかりやすい解説

電歪
でんわい

電気ひずみ

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