日本大百科全書(ニッポニカ) 「電流制限器」の意味・わかりやすい解説
電流制限器
でんりゅうせいげんき
電力会社と需要家との最大使用電流値(アンペア)の料金契約用として使用される装置である。アンペアブレーカーあるいはリミッターともいわれる。需要家が契約電流値を超えて電気を使用すると自動的に電気を切り、料金契約を適正に行う目的で電力会社が設置し所有、管理するものである。また、需要家が使用している負荷機器や屋内配線の故障によって流れる異常な大電流についても安全に遮断する機能を備えている。
関西電力などいくつかの電力会社では電気供給約款に「電流制限器」の定めがなく、その場合は電力量計までが電力会社の所有で、需要家の主幹ブレーカー(漏電ブレーカーや安全ブレーカー)につなぎ込みが行われる。
[内田直之]