故障(読み)コショウ

  • こしょう ‥シャウ
  • こしょう〔シヤウ〕
  • ゆえさわり ゆゑさはり
  • 故障 failure

デジタル大辞泉の解説

[名](スル)
機械や身体などの機能が正常に働かなくなること。「電車が故障する」「猛練習で故障する選手が相次ぐ」
物事の進行が損なわれるような事情。さしさわり。「故障がないかぎり参加する」
異議。苦情。
「何かと―を言いたててわめく」〈有島生れ出づる悩み

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世界大百科事典 第2版の解説

対象に要求されている機能が失われることをいう。故障は,いろいろな使用環境にともなう物理的,化学的,機械的,電気的ストレスあるいは人間的原因などによりひき起こされるが,この仕組みを故障メカニズムといい,その結果発生する故障状態の形式,たとえば動作不能,断線折損などの症状区別故障モードという。信頼性工学においては,信頼性や保全性に関する数量的尺度を信頼性特性値と呼んでいる。このなかには,信頼度reliability(信頼性)のほか,保全性に対する保全度maintainabilityがある。

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大辞林 第三版の解説

スル
機械や身体などに不調が生じて、円滑に働かなくなること。 エンジンが-する 強行軍で体に-をきたす
事態の進行をさまたげるもの。さしさわり。 風紀上-ある文字/社会百面相 魯庵
さしさわりがあると申し立てること。異議。異論。 何の彼のと、-を云つて/婦系図 鏡花
[句項目] 故障を入れる

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 物事が行なわれるのをさまたげるような事情。さしつかえ。さしさわり。障害。邪魔。
※文徳実録‐斉衡三年(856)五月丙寅「可造固状を奏給へり。而国家事繁く故障多して、今までに、怠たり」
※西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外「既に此証券あれば地面家宅等を買ひし者もこれを頼て我私有を守護し後日に至て故障の生ず可き患なし」
② (━する) さしつかえがあると申し立てること。拒否すること。また、その不服だとする考え。異議。
※吾妻鏡‐貞応三年(1224)六月一八日「前奥州禅門葬送。〈略〉葬礼事、被親職之処辞申。泰貞又称文書故障。仍知輔朝臣計申之
※歌舞伎・松梅鶯曾我(1822)四立「聟に来て、向うの嫁が故障(コシャウ)を云はうが、奉公人の世話ぢゃアあるまいし」
③ 気に入らないこと。いやだと思うこと。
※玉塵抄(1563)一二「こしゃうしてそこにいやにをもうたことぞ」
④ (━する) 機械、からだなどの一部に異常が起こって、機能がそこなわれること。働きが止まったり、狂ったりすること。こわれること。破損。事故。
※それから(1909)〈夏目漱石〉一一「一度熟睡さへすれば、あとは身体に何の故障(コシャウ)も認める事が出来なかった」
⑤ 欠席判決を受けた訴訟当事者が、その判決に不服を申し立てること。
※民事訴訟法(明治二三年)(1890)二五五条「欠席判決を受けた原告若くは被告は其判決に対し故障を申立つることを得」
〘名〙 さしさわり。さしつかえ。こしょう。
※宇津保(970‐999頃)あて宮「よろづのゆへさはりをしのぎて、思ひたち給へる御まゐりのびん事」

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世界大百科事典内の故障の言及

【破壊】より

…固体材料が,外力の作用のもとに二つ,またはそれ以上の部分に分離する現象をいう。このときの応力(単位断面積当りの荷重),すなわち破壊応力を破壊強さ,または破壊強度という。とくに平滑材料を引張り,あるいは曲げ変形した場合の破壊強さを,それぞれ引張強さ,曲げ強さと呼び,破壊を取り扱うもっとも基本的な値となる。 破壊現象は,材料自身の特性,負荷の条件および化学的環境により,さまざまな形態に分類することができるが,原子レベルで見れば,原子間結合がへき開,またはせん断(すべり)により分断される現象である。…

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