電磁質量(読み)でんじしつりょう(その他表記)electromagnetic mass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電磁質量」の意味・わかりやすい解説

電磁質量
でんじしつりょう
electromagnetic mass

荷電粒子はそのまわりに常に電磁場を伴っているから粒子を加速するためにはまわりの電磁場をも変化させなければならず,余分の力を必要とする。そこで,それだけ粒子の慣性質量が増加したものとみなし,この付加的質量を電磁質量といった。電子のような荷電粒子の質量を考える歴史的な概念の1つ。 (→質量 )

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世界大百科事典(旧版)内の電磁質量の言及

【質量】より

…電場が慣性を増すことは電磁気学でも証明できるからである。しかし,この〈電磁質量〉という考えは電子以外ではうまくいかないし,量子論で扱おうとしても大きな困難が生じてきて成功していない。荷電粒子に限らず,素粒子の場合には,粒子はつねになんらかの場をまわりにもっており,エネルギーを粒子と場について分けることがむずかしいために,粒子の質量をどう定めるべきかには困難があり,まだ解決されていない。…

※「電磁質量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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