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慣性質量 かんせいしつりょうinertial mass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

慣性質量
かんせいしつりょう
inertial mass

物体の質量には慣性質量と重力質量とがあり,運動に際して慣性の大きさを示す質量を慣性質量という。ニュートン力学では,力と加速度との比が慣性質量である。特殊相対性理論では,物体の全エネルギーを c2 ( c は真空中の光速度) で割った量が慣性質量である。静止質量を m0 とすると,速さ v の物体の慣性質量は に等しい。振動数νの光はエネルギー hν ( h はプランク定数) の光子であり,その慣性質量は (hν/c2) である。等価原理によれば,慣性質量と重力質量とは相等しい。

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デジタル大辞泉の解説

かんせい‐しつりょう〔クワンセイシツリヤウ〕【慣性質量】

物体の慣性の大きさで示される質量。ニュートン運動方程式に基づいて定義される。加速度をα、力をfとするとき、運動方程式はfと比例関係で表され、その係数mが慣性質量となる。一方、重力を生じさせる原因として万有引力の法則に基づいて定義される重力質量がある。

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百科事典マイペディアの解説

慣性質量【かんせいしつりょう】

質量

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大辞林 第三版の解説

かんせいしつりょう【慣性質量】

ニュートンの運動方程式に基づいて定義される質量で、慣性の大きさを表す。 → 質量

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世界大百科事典内の慣性質量の言及

【質量】より

…同じ大きさの力によって生ずる加速度は,mの大きいものでは小さく,mの小さいものでは大きくなるから,mの大小は慣性の大小を表すと考えられ,これを質量の定義とするのである。このようにして決めた質量を慣性質量inertial massということもある。この定義に従って質量を測定するには,二つの物体を衝突させるなど相互作用させて,そのときに生ずるそれぞれの加速度a1a2を測定する。…

【相対性理論】より


[等価原理principle of equivalence]
 ニュートンの力学には2種類の質量が登場する。第1は慣性質量mIで,運動方程式, mIα=f  ……(6) の左辺に現れ,慣性の大小を表すものであって重力とは直接の関係がない(αは加速度,fは力)。(5)式を地球表面近くにおける物体の落下運動にあてはめてみよう。…

※「慣性質量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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