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電磁場 でんじば electromagnetic field

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電磁場
でんじば
electromagnetic field

電場と磁場を合せて電磁場といい,電荷によってつくられる。静止している電荷は電場をつくるだけであるが,電荷が動き電流が流れると電場のほかに磁場ができる。静電気,静磁気などの場合を除き,電場と磁場とは互いに密接に関係しており,その関係はマクスウェルの方程式によって規定される。

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デジタル大辞泉の解説

でんじ‐ば【電磁場】

電界磁界とが同時に存在する空間。電磁界。

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百科事典マイペディアの解説

電磁場【でんじば】

静止した電荷または磁石のまわりの空間にはそれぞれ電場または磁場が独立に生じるが,運動する電荷のまわりの空間には電場と磁場が必ずあいともなって生じる。そこで電場と磁場を統一的に扱い,これを電磁場という。

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世界大百科事典 第2版の解説

でんじば【電磁場 electromagnetic field】

電場と磁場の総称。二つの電荷q1,q2が距離rだけ離れて存在しているときに,その間には,の力が働く(クーロンの法則)。ここでεは媒質によってきまる誘電率,r/rq1q2を結ぶ方向を表す単位ベクトルである。さてこの関係を次のように見直してみよう。q1はその周囲に,で表される場をつくり,電荷q2は,この場から, Fq2Eで表される力を受けると解釈する。すなわち,q1q2は直接作用し合う(遠隔作用)のではなく,場を通して作用し合う(近接作用)と考えるのである。

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大辞林 第三版の解説

でんじば【電磁場】

電場と磁場。時間的に変化する場合、互いを誘起しあって存在するので、両者を総称していう。電磁界。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電磁場
でんじば

電場、電束密度、磁場、磁束密度の総称。電束密度や磁束密度が時間的に変化する場合には電場と磁場とは互いに他を誘起し、また互いに移り変わるので、もはや電場と磁場を別々のものと考えることはできなくなる。このような場合にとくに電磁場(または電磁界)という語を用いることが多い。他方、時間的に変化しない場合には電場と磁場はそれぞれ静電場、静磁場ともよばれ、別個に記述することができる。電磁場が波動として空間を伝播(でんぱ)する場合、これを電磁波とよぶ。電磁場はベクトル場であって、普通、電場をE、電束密度をD、磁場をH、磁束密度をBで表す。これらは空間の座標と時間の関数である。
 電磁場はエネルギー、運動量、角運動量をもつ物理的実体であり、物質と相互作用する。この相互作用は電磁相互作用とよばれる。電磁相互作用は相対論からの要請を満たすためには近接作用であることが必要である。また電磁相互作用は自然界のもっとも基本的な四つの相互作用(他の三つは重力相互作用、強い相互作用、弱い相互作用)のうちの一つである。
 電磁場の概念を初めて明確に把握したのはファラデーであり、それを数式化したのはマクスウェルであり、電磁場の諸性質はマクスウェルの電磁方程式に従う。
 電磁場の概念の影響で重力相互作用(万有引力)にも重力場の概念が導入された。当時普及した場の概念は、場を物質間に及ぼされる力(物質間の相互作用)の担い手とする考え方である。こうして古典物理学における自然観として、物質と場の二元論が始まった。当初、電磁場を機械論的模型で解釈しようとする試みが盛んになって、エーテル概念が導入されたが、実体としてのエーテルは実験的に否定された。1905年アインシュタインの特殊相対性理論の出現は、古典物理学における場の概念に変更をもたらした。電磁場の存在や運動は空間(または真空)それ自体の属性の一部として解釈されるようになり、空間に物質的性質が賦与されることとなった。その後の量子力学の成立によって、物質や場の示す二重性、すなわち粒子性と波動性は合理的に定式化されるようになり、物質と場との二元論的対立は解消した。こうして、場の量子論に立脚して、量子化された電磁場を光子として解釈する場の一元論が成立するに至った。[安岡弘志]

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世界大百科事典内の電磁場の言及

【エネルギー】より

…しかも(1)式で見るとおり,熱または仕事というものは,単独で切り離してエネルギーという資格を与えることのできる量ではなく,両方合わせて初めてその資格の生ずるような量なのである。
[電磁場のエネルギー]
 充電したコンデンサーの両極をつないで放電するとパチッと音がして火花が飛ぶ。これは電気を蓄えたコンデンサーにエネルギーが蓄えられていることを示す。…

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