日本大百科全書(ニッポニカ) 「電離指数」の意味・わかりやすい解説 電離指数でんりしすうelectrolytic dissociation exponent 電離平衡に質量作用の法則を適用して求めた電離定数Kの値の常用対数に負号をつけたもので、通常pKと表す。 pK=-logKしたがって電離しにくい(イオンを生じにくい)電解質ほどそのpKの値は大きくなる。すなわち酸の場合にはpKの値が大きければ弱酸であり、小さければ強酸である。たとえば塩酸-8、硝酸-1.32、硫酸1.99、酢酸4.56、ホウ酸9.23であり、指示薬として使われるフェノールフタレインは弱酸で9.6である。[戸田源治郎・中原勝儼] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例