震い戦慄く(読み)ふるいわななく

精選版 日本国語大辞典 「震い戦慄く」の意味・読み・例文・類語

ふるい‐わなな・くふるひ‥【震戦慄】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 恐怖や寒さなどのために体がぶるぶるとふるえる。ふるいおののく。ふるえおののく。
    1. [初出の実例]「次に弓削守屋大連、手脚(てあし)揺震(フルヒワナナイ)(〈別訓〉わななきふるひ)て誄たてまつる」(出典日本書紀(720)敏達一四年八月(前田本訓))
    2. 「このゐたる犬のふるひわななきて」(出典:枕草子(10C終)九)

ふるい‐おのの・くふるひをののく【震戦慄】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙ふるいわななく(震戦慄)
    1. [初出の実例]「神八井耳命、則ち手脚、戦慄(フルヒヲノノキ)て矢を放(い)ること能はず」(出典:日本書紀(720)綏靖即位前(寛文版訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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