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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…《黄帝外経》とともに前漢末期(前1世紀末)に存在したと記録されているが,どちらも早い時期に失われてしまい,その正確な内容も内経と外経にどのような区別があったかも不明である。しかし,その後《黄帝内経素問》(通常《素問》と呼ばれる)と《黄帝内経太素》(《太素》),《黄帝内経霊枢》(《霊枢》)という書が出現し,《素問》と《霊枢》は医学理論の基本的な書として,唐以後,常に研究の中心になった。これらの書が黄帝内経の名を冠しているのは,漢代の《黄帝内経》の内容を伝えているという意味であろうし,現在でも一般にそのように考えられ,《素問》が《黄帝内経》18巻中の9巻で,残りの9巻分が《霊枢》に相当するという説もある。…
…三陰(太陰,少陰,厥陰),三陽(太陽,少陽,陽明)などは医学だけにみられる説(経絡)であり,陰陽説の発展には医家がかなり貢献したと考えられる。《黄帝内経素問》(通常《素問》と略称),《黄帝内経霊枢》(《霊枢》)など後世の医学理論の基礎になった書は,これまで漢代に存在したと記録されている《黄帝内経》の一部であり,その内容は漢代の医学思想であると信じられていた。この点についてはこれまで確証は得られなかったが,1972年に甘粛省武威県の後漢初期の墓(武威漢墓)から処方集が,73年湖南省長沙市の馬王堆漢墓3号墓(前168築造)から10種以上の医書が出土して,漢代の医学の発達の状態がかなり明らかになった。…
※「霊枢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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