国際関係のうえで親密な友好関係にあり、共同行動をとる国々をいう。たとえば、パリ‐ボン枢軸などとよばれる。このことばは、1936年10月イタリア外相チャーノのドイツ訪問の際にドイツ・イタリア両国の協力と共同行動を約し、ついで11月イタリア首相ムッソリーニが、ローマとベルリンを結ぶ垂直線を「枢軸」としてヨーロッパの国際関係が転回するであろう、と演説したことから有名になった。すでにハンガリーのゲンベシュ首相も1934年同じ枢軸ということばをベルリンとローマの線について使っていたが、このムッソリーニ演説以後ドイツ・イタリア関係についてローマ‐ベルリン枢軸という語が流行した。やがて両国の力関係にふさわしくベルリン‐ローマ枢軸という語になった。1940年9月の日本・ドイツ・イタリア三国軍事同盟の成立以後は日本を加えて東京‐ベルリン‐ローマ枢軸ということばが生まれ、さらに第二次世界大戦において日本・ドイツ側にたった交戦国は枢軸国とよばれた。
[斉藤 孝]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新