霜折(読み)しもおる

精選版 日本国語大辞典 「霜折」の意味・読み・例文・類語

しも‐お・る ‥をる【霜折】

〘自ラ下二〙
植物が、霜の寒気に当たって折れる。霜でしおれる。
歌謡・若みどり(1706)二・三七・そでの香「秋の野の、草の葉ごとにしらしらと、のこる荻萩(をぎはぎ)霜折(シモヲ)れて」
② 冬に空がくもって霜がおりない状態になる。一説に、くもって寒くなる。
俳諧ひさご(1690)「うす曇る日はどんみりと霜おれて〈乙州〉 鉢いひならふ声の出かぬる〈珍碩〉」

しも‐おれ ‥をれ【霜折】

〘名〙
① 曇って寒い冬の朝などに霜柱の立たないこと。また、そのような気象天気
※新撰六帖(1244頃)一「今日はまた山の朝げの霜をれに空かきくもり雨はふりつつ〈藤原信実〉」
気温上昇により霜柱がとけること。しもどけ。
③ =しもぐもり(霜曇)和訓栞(1777‐1862)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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