霞立つ(読み)かすみたつ

精選版 日本国語大辞典 「霞立つ」の意味・読み・例文・類語

かすみ‐た・つ【霞立】

  1. [ 1 ] 〘 連語 〙 霞がかかる。
    1. [初出の実例]「可須美多都(カスミタツ)長き春日をかざせれどいや懐しき梅の花かも」(出典万葉集(8C後)五・八四六)
  2. [ 2 ] 霞が春に立つところから「春」にかかり、同音「かす」により地名「春日(かすが)」にかかる。「春」にかかる場合は、多く実景としてのもの。
    1. [初出の実例]「天降(あも)りつく 天(あめ)香具山 霞立(かすみたつ) 春に至れば」(出典:万葉集(8C後)三・二五七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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