霧り塞がる(読み)キリフタガル

デジタル大辞泉 「霧り塞がる」の意味・読み・例文・類語

きり‐ふたが・る【霧り塞がる】

[動ラ四]
霧がかかってみえなくなる。
「山の陰いかに―・りぬらむ」〈夕霧
涙でものが見えなくなる。
「月ごろはいとど涙に―・りて」〈・葵〉

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精選版 日本国語大辞典 「霧り塞がる」の意味・読み・例文・類語

きり‐ふたが・る【霧塞】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 霧がたちこめて視界がきかなくなる。きりふさがる。
    1. [初出の実例]「入りもてゆくままに、きりふたがりて、道も見えぬ繁木の中を」(出典:源氏物語(1001‐14頃)橋姫)
  3. 涙が湧き出て物が見えなくなる。きりふさがる。
    1. [初出の実例]「ふしても起きても、涙のひるよなくきりふたがりて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)御法)

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