青九谷(読み)あおくたに

精選版 日本国語大辞典 「青九谷」の意味・読み・例文・類語

あお‐くたに あを‥【青九谷】

〘名〙 九谷焼で、赤えのぐを使わない色絵磁器。文久年間(一八六一‐六四)頃から製作

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デジタル大辞泉プラス 「青九谷」の解説

青九谷

石川県陶磁器・九谷焼で、吉田屋風作品をさす。赤を用いない四彩の彩色から。

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世界大百科事典(旧版)内の青九谷の言及

【九谷焼】より

…吉田屋窯は大聖寺の豪商豊田伝右衛門が古九谷の復興をめざして九谷村に開いた窯で,江戸後期の九谷焼の中ではもっとも高い評価をうけている。作品には緑,黄,紫,紺青の四彩を用いて器表を塗りつめた色絵が多く,赤を用いず青色の印象をうけるので,〈青九谷〉と称されている。この様式は九谷諸窯で行われ,その伝統は今日まで続いている。…

※「青九谷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」