日本歴史地名大系 「青柳御厨」の解説 青柳御厨あおやぎのみくりや 群馬県:前橋市青柳村青柳御厨桃木(もものき)川(旧利根川)の氾濫原に位置し、前橋市北部の青柳町一帯に比定される。建久三年(一一九二)八月日の伊勢大神宮神主請文写(神宮雑書)に「青柳御厨内〇給主同宮禰宜成長、件勤所去長寛年中建立、国司奉免了」とあり、伊勢内宮領で、給主は内宮禰宜荒木田成長、長寛年中(一一六三―六五)の建立であることがわかる。「神鳳鈔」でも内宮領である旨が記されている。伊勢神宮では貞和三年(一三四七)と永享六年(一四三四)の二回、火災に伴い青柳御厨関係の文書が焼失あるいは紛失している(「伊勢神宮祭主紛失状写」氏経卿引付など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報