青白塩(読み)せいはくえん(その他表記)qīng bái yán

改訂新版 世界大百科事典 「青白塩」の意味・わかりやすい解説

青白塩 (せいはくえん)
qīng bái yán

中国,黄河オルドスの内陸乾燥地の湖でとれる塩。陝西寧夏境域,塩州五原付近には,烏池(うち),白池など多数の内陸塩湖があり,その色合いから青塩,白塩と呼ぶ良質の塩を産した。唐から宋初にかけて,この一帯に住むタングート党項)族はこれを中国向けの主要な貿易品としてきた。10世紀後半,中国を統一した宋は,全国的な塩の専売実施の必要から,青白塩の流入を禁止したが,この措置タングート族が団結して宋に敵対する原因となった。
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